「部下が楽しそうに働かない」と感じたら ―野中郁次郎×仕事の楽しさで変える“本音が出る組織”のつくり方

2025/06/11 7:14 - By 中山幸子

1. 「仕事が楽しい」と感じられない職場に共通すること

「最近、部下が楽しそうに働いていない気がする」
「笑顔はあるけれど、どこか作業的」

そんな違和感を抱いたことはありませんか?

成果や数字が上がらないとき、研修やKPI管理を強化する企業も多いですが、そもそもその前に見直すべき視点があります。

それが「仕事を楽しむ土壌があるか?」という問いです。

組織のパフォーマンスには、「心の状態」が大きく影響します。
実はその“心の状態”の重要性を、論理的に説明してくれるのが野中郁次郎さんの理論なのです。

2. 野中郁次郎のSECIモデルが教えてくれること

野中郁次郎さんは、知識創造理論の第一人者。

特に有名なのが、「SECI(セキ)モデル」という知識の循環構造です。

このモデルでは、次の4つのプロセスを通して、個人の知恵が組織の知に昇華されていくとされています。


  • 共同化(Socialization):共感や体験の共有

  • 表出化(Externalization):暗黙知(感覚や経験)を言語化

  • 連結化(Combination):形式知(マニュアル・仕組み)として組織に定着

  • 内面化(Internalization):仕組みが個人の納得や成長に繋がる


つまり、「なんとなく感じていたこと(暗黙知)」を、「言葉」にして「仕組み」にし、また個人に戻す――この循環が起きる組織は、創造的で変化に強く、何より働く人の納得感”があるのです。


3. 本音が出ない職場に、楽しさは生まれない

野中郁次郎さんは、知識創造理論の第一人者。

特に有名なのが、「SECI(セキ)モデル」という知識の循環構造です。

このモデルでは、次の4つのプロセスを通して、個人の知恵が組織の知に昇華されていくとされています。

  • 共同化(Socialization):共感や体験の共有

  • 表出化(Externalization):暗黙知(感覚や経験)を言語化

  • 連結化(Combination):形式知(マニュアル・仕組み)として組織に定着

  • 内面化(Internalization):仕組みが個人の納得や成長に繋がる

つまり、「なんとなく感じていたこと(暗黙知)」を、「言葉」にして「仕組み」にし、また個人に戻す――この循環が起きる組織は、創造的で変化に強く、何より働く人の納得感”があるのです。

4. 「仕事の楽しさ」は「余白」と「納得」から始まる

では、仕事に楽しさがある組織は、何が違うのでしょうか?


それは、「声を出してもいい」空気と、「声を拾ってもらえる」仕組みがあること。
さらに、「その声が何らかの形で反映される」ことです。

ある企業では、社員から出た「お客様の声をもっと活かしたい」という提案を受けて、商品改善の仕組みを再構築しました。
その結果、提案した社員が「自分の意見が反映された」と実感し、チーム全体の動きも変わっていきました。

このように、「暗黙知」が「形式知」に変わる経験は、当事者の「納得感」と「楽しさ」に繋がります。
つまり、「楽しい仕事」をつくる鍵は、本音を起点とした組織の設計にあるのです。

5. スマートプラスが目指す「本音×仕組み」の職場づくり

スマートプラスでは、「本音と仕組みをつなぐ」ことをテーマに、経営者や管理職と共に組織づくりを支援しています。

私たちの支援は、単なるツール導入や業務フローの整理だけでは終わりません。


  • 部下が「言いたいことを言える」ようになるには、どんな対話の土壌が必要か?

  • 現場の違和感を、どうやって“仕組み”に翻訳するか?

  • 経営者自身が、自分の「本音」に気づいているか?


こうした問いを丁寧に扱うことで、経営者と社員が「一緒に変えていく組織」を生み出していきます。


6. おわりに:「楽しさ」は感情ではなく構造でつくれる

「楽しさ」と聞くと、個人の資質や雰囲気に任せる印象があるかもしれません。
でも実は、「仕事の楽しさ」もまた、設計できるのです。

本音が出せる余白
その声をすくいあげる仕組み
自分の経験が活かされているという実感

それらが揃ったとき、人は仕事に「意味」と「喜び」を感じはじめます。
そしてその循環が、結果的に成果や創造性へとつながるのです。


もっと「本音が出る組織」をつくりたい方へ

スマートプラスでは、経営者・管理職の方に向けて、少人数セミナー「Voice Inside ~本音、そろそろ出しませんか?~」や、個別の伴走支援を行っています。

  • 組織の本音を引き出すワークショップ

  • 理念と日々の業務をつなぐ仕組み化

  • 管理職が変わることで、現場の空気が変わる支援


ぜひこちらからご相談ください。


マートプラス株式会社では、理念浸透・業務最適化・CRM活用支援などを通じて、
“本音が動力になる組織”を共に築いています。


経済産業省推奨資格「ITコーディネータ」保有者が、
現場に寄り添いながら実行可能な支援を行います。

ご相談・ご依頼は、下記よりお気軽にお問い合わせください。


中山幸子