帰り道
お客さまの現場からの帰り道に考えたことを、そのまま書いています。私がお客さまの何を見て、どこを面白がって仕事をしているのか——読んでいただくと、私がどんな相談相手なのかが、いちばんよく伝わる場所だと思います。
- 届いてほしい人は、3歩手前にいる——顧客視点が抜け落ちるとき
本当に来てほしい人に、サイトの言葉が届いていない。理由はたいてい、書いてあることが相手の3歩先にあるからです。相手に見えているのは目の前の悩みだけなのに、こちらはその先の深い話をしてしまう。レッスン教室と紙袋屋さんの実例から、潜在顧客の視点をどう取り戻すか、ターゲットごとに入り口を分ける考え方を書きました。
- 名寄せとは何か、そしてなぜ終わらないのか
名寄せとは、複数の場所に散らばった同じ顧客のデータを一つにまとめる作業です。手順は4つしかありません。それでも現場が止まるのは、手順ではなく判断のところです。ルールの決め方、申請制がうまくいかない理由、管理の粒度まで、支援の現場から書きました。
- 顧客管理システムの見積もりは、なぜ最初に確定しないのか
CRMやSFA(営業支援システム)の導入で、要件定義のあとに開発費用が上がる。会計ソフトなら先に金額が出せるのに、顧客管理では出せないのはなぜか。競争領域と非競争領域という切り分け、概算見積もりと正式見積もりが分かれる仕組み、後から出てくるものの型、Fit to Standardが通らない場面を、支援の現場から書きました。
- SFAを入れる前に決めること——営業の行動管理は、何から手をつけるか
営業を個人任せにしてきた会社が、SFA(営業支援システム)をゼロから入れようとしています。話しやすいお客さまに足が向くのは当たり前で、会社として重視したい先ほど後回しになる——それが見えていないだけです。営業の属人化を全部なくす必要はありません。行動管理を何から手をつけるか、揃えるところと揃えないところを、支援の現場から書きました。
- AIがうまく使えるかどうかは、AIを使っていない時間で決まる
AIが書いた文章は上手い。上手いから、違和感があってもそのまま通せてしまう。そこで「違う」と言えるかどうかは、AIに向かっていない時間で決まっている。一度書き上げた記事の最後の一章を、全部捨てたときの話です。
- マーケティングの本質は、手段の話ではないと思っています
「ホームページをどうしたらいいか」「SNSで売上を伸ばしたい」。ご相談はいつもここから始まります。でもマーケティングの本質は、その手前にあります。自社の商品を理解して好きになること、良さが伝わっていない機会損失を埋めること。150社以上を支援してきて、帰り道にいつも考えていることを書きました。
- 要件定義が終わると、見積もりはだいたい増えます
RFPで提案を比べて選んだはずなのに、要件定義が終わると開発の見積もりが上がる。システム導入では珍しくない話です。なぜ二段階に分かれるのか、なぜ増えるのか、増え方を小さくするために事業者側とベンダー側がそれぞれできることを、支援の現場から書きました。
- 社員が作ったAIの使い方を、社内で共有する方法
生成AIで作ったレポートを配るだけなら、Googleドライブで十分です。本当に共有したいのは、その結果が出るまでのやり取りのほう。ChatGPT Business・Claude Team のプロジェクト共有から、Slackでの呼び出し、社内データの読み込みまで、実際に使える手段を整理しました。
- ペルソナはいらない——小さな会社のカスタマージャーニーマップの作り方
カスタマージャーニーマップの作り方を調べると、まずペルソナを設定しましょうと出てきます。でも小さな会社には、想像上の顧客像よりも確かな材料があります。実在のお客さまの記憶です。手彫りのハンコ屋さんとの実例をもとに、想像で描かない作り方と、そのまま使えるテンプレート(表)を載せました。
- 「やらなきゃいけないのは、わかってるんです」——SEOやアクセス解析に手がつかない心理の話
SEO対策やアクセス解析。やらなきゃいけないとわかっているのに、どうしても手がつかない。それは怠けではなく、心理学でちゃんと説明のつくことです。自分のホームページを5年間放置していた私自身の話と合わせて書きました。
- 「マーク」が「文字」になる瞬間——ハンコ屋さんと地図を作った話
顧客管理というと、売るための道具だと思われがちです。でも、お客さまの声を溜めていくことには、もうひとつの働きがあります。自分たちの本当の価値を教えてくれる、鏡になること。手彫りのハンコ屋さんとカスタマージャーニーマップを作った実例から書きました。
- 「うちはただの紙袋屋です」と言っていた社長さんの話
仕事は本来、とても楽しいものだと思っています。ただしそれは気の持ちようの話ではありません。自分たちが本当は何をしている会社なのかが分かったとき、人は勝手に面白くなる。紙袋を作っている会社での実例から書きました。
- AIに丸投げすると、どこかで見た会社になる
AIは楽をするための道具だと思われがちですが、実際に起きるのは少し違います。自分が何を思っているかが、そのまま出てくる。ツールの導入がうまくいくかどうかと、まったく同じ構造の話です。
- 「うち、ITリテラシー低いんです」と言われたとき、私が見ているところ
顧客管理ツールのご相談で、ITが苦手だと心配される方は多いです。でも導入がうまくいくかどうかを分けているのは、詳しさではありませんでした。新聞販売の会社で休眠客の話をしたときのことを書きます。
- ホームページの引っ越しを、AIと一晩でやった話
5年間手つかずだったサイト改修が、AIとの壁打ちで動き出し、引っ越しは寝ている間に終わっていた。「どうせAIが書いたんでしょ」ではなかった、実際にやって分かったAI活用の入口の話。
- CRMが何度も定着しなかった会社で、現場の負担を増やさずに請求漏れを止めた話
顧客管理ツールが何度も定着しなかった会社で、新しいシステムを入れずに受注と請求の漏れを止めた実例。共有フォルダとAIの週次リストだけ。一番変わったのは、社長の表情でした。
- ツールを選ぶ前に決めておくこと
「どのCRMがいいですか」に答える前に整理すべき三つの問いと、その整理をベンダーに任せてはいけない理由。「こうですよね」に流されず、自社のスタンスを持って選定に臨むための考え方をまとめました。