“うちはまだ早い”は本当?CRMが本当に役立つタイミングとは

2025/05/28 18:23 - By 中山幸子

1. 「うちはまだ早い」と感じる理由、わかります

「CRMって、導入も運用も大変そうだし、ウチには情報システム部もないし…まだその段階じゃない」
そんな声を、企業様からよくいただきます。

でも実は、その「まだ早い」と感じている今こそ、CRM導入の“ベストなタイミング”かもしれません。

2. CRMって、じつは「考え方」のことなんです

「CRM」と聞くと、「Salesforce」や「kintone」など、ツールの名前を思い浮かべる方も多いかもしれません。

でも本来、CRMとは「Customer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)」――つまり「お客様との関係を、見える形で育てていこう」という考え方のことなんです。

ツールはそのための手段のひとつ
紙のメモでもExcelでも、「このお客様との関係をどう育てていくか」を意識することが、CRMの第一歩です。

2.5 CRMがないと、現場でこんなことが起きています

実際、CRMを導入していない企業の現場では、以下のような悩みが頻発しています。

項目CRMがないと...CRMがあると...
顧客情報の管理各自のPCや手帳、共有フォルダに分散情報を一元化し、誰でも参照・更新可能
引き継ぎ担当者の退職や異動で対応履歴が消えるいつ、誰が、何を話したかが残る
提案の質勘や経験に頼りがちで再提案に抜けも過去履歴や属性をもとに戦略的な提案
顧客との関係一度きりで終わる・対応のムラが出る継続的なフォローやタイミング提案ができる

3. こんなタイミングで、CRMは“効いてくる”

では、CRMが「効果を発揮する」のはどんなときでしょうか?
以下のようなタイミングに入った企業こそ、CRMの導入によって営業や顧客対応の力をグッと高めることができます。


■ タイミング①:営業が個人任せで、引き継ぎに不安があるとき

→ 担当者ごとに情報が閉じていて、いざ退職や異動となったときにお客様との関係が途切れてしまう。これを避けるために、履歴の見える化は必須です。


■ タイミング②:売上が頭打ち。でも、誰にどうアプローチすればいいかわからない

→ 過去の見込み客、失注したけど今なら行けるかもしれないお客様など、データに基づいた戦略的アプローチが可能になります。


■ タイミング③:新規開拓ばかりで、既存客のフォローが手薄になっている

→ CRMがあれば、導入半年後・契約更新月・お誕生日などの「フォローのきっかけ」を自動で拾うことができ、関係性の維持・強化につながります。

4. 情報システム部がなくても、CRMは始められます

「社内にITの専門部署がないから無理かも…」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。
最近は直感的に使えるシンプルなツールも多く、導入も運用もハードルはぐっと下がっています。

スマートプラスでは、営業現場を理解した上でのCRM選定・導入支援を行っています。ツール選びから現場定着まで、専門家と一緒に進めることで、社員の負担を最小限に抑えることができます。

5. 「まだ早い」ではなく、「今だからこそ始めたい」

社員が100人を超えると、情報が“人の頭の中”だけではまわらなくなります。
CRMは「人が変わっても、情報が残る」仕組み。
そして、営業や顧客対応の再現性を高めるツールでもあります。

CRMを早めに取り入れた企業は、「やっておいてよかった」と感じられるでしょう。
逆に、トラブルや属人化が深刻になってからでは、手遅れになることも少なくありません。

6. 最後に:完璧じゃなくていい。最初の一歩から

CRM導入は、「全社で完璧に整備しなきゃ」と思うと重く感じます。
でも、最初はExcelの整理からでもOK
「誰と、どういう関係を築きたいのか」――そこからスタートしてみてください。

スマートプラス株式会社では、理念浸透・業務最適化・CRM活用支援などを通じて、
“本音が動力になる組織”を共に築いています。


経済産業省推奨資格「ITコーディネータ」保有者が、
現場に寄り添いながら実行可能な支援を行います。

ご相談・ご依頼は、下記よりお気軽にお問い合わせください。

中山幸子