ホームページの引っ越しを、AIと一晩でやった話

先週まで、このサイトは別のサービスで動いていました。数年使ってきたホームページ作成サービスから、AIと一緒に作った新しいサイトへ。その「引っ越し」をAIと一晩でやってしまった話——なのですが、本当の話は、その少し前から始まっています。

5年間、手つかずだった

このサイトの改修は、5年間ずっと手つかずでした。

伝えたいことは、ずっとあったんです。これまでのご支援で、お客様から教えてもらった経験。シェアするだけで誰かの助けになるはずの経験値。それをサイトで表現したいと、ずっと思っていました。

でも、いざ書こうとすると進まない。どう表現すればうまく伝わるんだろうと考え込み、誤字脱字のような細かいことに気を取られ、書いては「なんか違う」と手が止まる。うまく見せようとして一生懸命書いた文章は、どこか腑に落ちない。その繰り返しで、気づけば5年が経っていました。

壁打ちで、全部吐き出せた

今回、AIと対話しながらサイトを作り直しました。やったことは、シンプルに言えば「壁打ち」です。私が話す。AIが聞いて、整理して、文章にする。それを読んで「ここは違う」「本当はこうなんだよね」と、また話す。

これを2〜3日続けたら、自分の言いたいことが、全部吐き出せてしまいました。

みんなに分かってもらえるかどうかは、まだ分かりません。でもその前に、「私はこういうことを世の中に伝えたいんだ」ということが、ちゃんと形になった。私にとっては、これが本当に大きかったです。

引っ越しは、寝ている間に終わった

中身ができたら、あとは引っ越しです。ドメイン(住所)の切り替え、メールを止めないための設定の確認、アクセス解析の設定。こうしたリリース作業は、すべてAIがやってくれました。

夜、「あとはお願い」と言って寝て、朝起きたら移行が終わっていました。

落とし穴もありました。移行後にお問い合わせフォームをテストしたら、自動返信メールが迷惑メールフォルダに入ってしまったのです。原因は、長年のドメイン運用で積もった古い設定の重複でした。これもAIがその場で原因を特定して、直りました。

BeforeとAfter

言葉だけでは伝わらないと思うので、見た目の変化も置いておきます。

以前のサイトのトップページ

↑ 5年間そのままだった、以前のサイト。

いまのサイトのトップページ

↑ AIとの壁打ちで作り直した、いまのサイト。デザインより何より、「言いたいこと」が言葉になったのが、いちばんの違いです。

脳のリソースを、中身に使えた

「どうせAIに書かせたんでしょ」と思われるかもしれません。でも、実際にやってみた感覚は逆でした。

手続きや設定を全部任せられたぶん、私は「自分が何を伝えたいか」を考えることだけに頭を使えました。文章の元になっているのは、私が話した言葉です。AIは、それを聞き出して、整えてくれた壁打ち相手でした。

中小企業のAI活用というと大げさに聞こえますが、入口はこういうことだと思います。「専門家に頼むほどではないけれど、自分でやるには重い」。そういう作業から任せてみて、浮いた時間と頭を、自分にしかできない中身に使う。私の支援でも、このあたりから一緒に始めることが増えています。

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