しかし、ここには「見落としがちな『罠』」が潜んでいます。
よくある失敗:プレゼンの内容が“噛み合っていない”
選考段階で起こりがちなのが、既存ベンダー(現在保守などを依頼しているベンダー)と新規ベンダーのプレゼンが全く噛み合っていないという現象です。
◆乗り換え前に使っていたツールのベンダーと新規ベンダーの提案傾向
既存ベンダーの提案傾向 | 新規ベンダーの提案傾向 |
---|---|
👉 現場には共感されやすいが、大きな変化が見えづらく、投資効果に疑問が残ることも |
👉 経営層には刺さるが、実際の業務課題を理解しているとは限らず、現場の不安が残る |
なぜこの構造で「選定失敗」が起こるのか?
多くの企業が、「各社の提案を横並びで比較すればうまく選べるはず」と考えます。
しかし実際は、評価軸がバラバラで、そもそも比べている次元が違うのです。
- 既存ベンダーは「現状起点での改善」
新規ベンダーは「理想起点での変革」
この違いを認識しないまま評価すると、
「どっちがいいか分からない」
「導入してみたら、全然現場にフィットしなかった」
といった「腹落ちしない導入」につながります。
CRM選定で大切なのは、「横並び比較」ではなく「多面的な理解」
ツールの良し悪しは、プレゼンで一律に比較できるものではありません。
違う切り口でのメリット・デメリットをきちんと整理し、判断軸を自社に引き寄せて再構築することが重要です。
具体的には、次の3つを意識しましょう:
現場の課題と経営の期待、両方を言語化する
ベンダーごとの特性(改善型/変革型)を理解して見る
横並びにせず、“それぞれの立ち位置”で評価を行う
「100点のツール」は存在しない。だからこそ、選び方がすべて。
それでも導入を成功させている企業には、「自社の目的に沿った選び方」が存在します。
選定プロセスの“交通整理”をお手伝いします
弊社では、CRMリプレイスにおける情報整理や選考支援を通じて、
企業ごとの理想と現場のリアルをつなぐサポートを行っています。
コンペ前の準備整理(目的の可視化/期待値の調整)
ベンダー評価フレームの設計
中立的な視点でのアドバイス
「選考の途中で混乱してきた」「何を基準に決めたらいいか分からない」
そんなときは、ぜひご相談ください。
まとめ
CRMの業者選定は、システムの話だけでなく「会社の未来」に関わる重要な意思決定です。
選び方次第で、投資効果は大きく変わります。
選定の前に、まずは「比較の土台」を整えること。
それが、失敗しない第一歩です。
スマートプラス株式会社では、理念浸透・業務最適化・CRM活用支援などを通じて、
“本音が動力になる組織”を共に築いています。
経済産業省推奨資格「ITコーディネータ」保有者が、
現場に寄り添いながら実行可能な支援を行います。
ご相談・ご依頼は、下記よりお気軽にお問い合わせください。