こんなときに
RFPを作りたいが、何を書けばいいか分からない
RFPを作る必要が出てきた。ひな形は拾えるが、自社の中身をどう埋めればいいか分からない。
よくある状況
インターネットでひな形を探すと、項目だけはたくさん出てきます。ただ、そこに何を書けばいいのかが分かりません。
社内に聞いても、部門ごとに言うことが違う。全部を盛り込むと膨大になり、削ると重要なものが抜けそうで怖い。
そのうち「とりあえず今のシステムでできることを全部書く」という方針になりがちです。
それをやると、どうなるか
現行機能をそのまま並べたRFPは、今のやり方を新しいシステムで再現してくださいという依頼になります。
その結果、パッケージの標準機能から外れたカスタマイズが大量に発生します。費用が膨らみ、納期が延び、バージョンアップのたびに追加費用が必要な仕組みができあがります。
全部を盛り込んだ要件が、誰も反対しないまま通ってしまう理由と、そこで本音が果たす役割は、なぜ本音から始めると成功するかに書いています。
しかも、今のやり方が最適とは限りません。長年の経緯で残っているだけの手順が、そのまま新システムに引き継がれます。
RFPに書くべきこと
私たちの考え方はこうです。
書くのは「現状」と「やりたいこと」。実現方法はベンダーに委ねます。
- いま業務がどう流れているか(業務フロー)
- どこで困っているか(課題)
- 何を実現したいか(目的)
- 譲れない条件(法令、既存システムとの連携、セキュリティなど)
- 会社の規模、利用人数、データ量
- 予算感、希望スケジュール
- 提案してほしい形式と、評価の観点
機能の一覧を細かく指定するより、この形の方が、各社が持ち味を出した提案をしてきます。比較する側にとっても、考え方の違いが見えて選びやすくなります。
作るときの順番
RFPは、いきなり書き始めるものではありません。
- 現場の方にヒアリングして、業務の実態を把握する
- 業務フローに落として、関係者で認識を合わせる
- 課題を整理し、何を解決したいかを決める
- 譲れない条件と、譲れる条件を分ける
- ここまでを文書にまとめる
手間の8割は、1〜4です。ここができていれば、RFPそのものは自然に書けます。逆にここを飛ばすと、何度書き直しても納得のいくものになりません。
私がお手伝いすること
ヒアリングから業務フローの作成、課題整理、RFPの執筆までを担当します。社内での合意形成が必要な場面では、会議の進行もお引き受けします。
作成後、ベンダーからの質問対応、提案の比較、選定会議の運営まで続けてご一緒することもできますし、RFPだけをお渡しして、そこから先は社内で進めていただくことも可能です。
近い実績
会員約1.5万人規模の公益社団法人で、会員管理システム刷新のRFP作成を担当しました。会員管理、研修申込、債権債務管理、Webサイト連携という広い範囲を対象に、業務の棚卸しから要件整理、RFP作成、ベンダー比較・選定までを支援しています。
このページを書いているのは 中山幸子(スマートプラス株式会社)です。
この場面について書いた記事
- ツールに業務を合わせる、に私は賛成です——ただし選ぶ前に見ておきたい3つの領域
Fit to Standard(業務をツールの標準に合わせる考え方)に、私は賛成です。ただ、CRMや会員管理システムを選ぶ段階で「合わせればいい」と軽く決めると失敗します。会計・会員管理・商談管理(SFA)で合わせやすさが違うこと、いま使っているツールだけを見て合わせると失敗する理由、選ぶ前にやる棚卸しとRFPの順番を、支援の現場から書きました。
- 要件定義が終わると、見積もりはだいたい増えます
RFPで提案を比べて選んだはずなのに、要件定義が終わると開発の見積もりが上がる。システム導入では珍しくない話です。なぜ二段階に分かれるのか、なぜ増えるのか、増え方を小さくするために事業者側とベンダー側がそれぞれできることを、支援の現場から書きました。
ほかの場面
- ベンダーの提案が比較できない
提案書が3社分そろった。金額も構成もバラバラで、どれが自社に合うのか判断できない。
- 業者が多すぎて全体が分からない
サーバー、基幹システム、ネットワーク、会計、複合機。気づけば6社も7社も関わっていて、役割も契約も誰も全体を把握していない。
- 顧客管理ツールを選びたい
顧客情報がExcelや名刺、担当者の頭の中に散らばっている。そろそろツールを入れたい。
- 会員管理システムを刷新することになった
会費の管理、研修の申込、名簿、委員会。ひとつのシステムに載っている業務が多すぎて、どこから手をつけるか決まらない。
- 基幹システムを入れ替えることになった
サポート終了が決まった。動いてはいるが限界が見えている。ただ、何から始めればいいか分からない。
- 営業が属人化していて見えない
誰がどの案件をどこまで進めているのか、月末にならないと分からない。担当者が辞めると、顧客ごといなくなる。
- 1社依存から抜け出したい
切られたら会社が終わる、という自覚はある。でも新規開拓なんてやったことがない。何から手をつけていいか分からない。
- サイトを更新したいが中身が決まらない
サイトが古いので作り直したい。ただ、制作会社に頼もうにも、何を載せたいのかが自分たちでも決まっていない。
- リードが商談につながらない
名刺もリストも溜まっている。メールも送っている。それなのに、そこから商談が生まれてこない。
- メール配信の成果が見えない
メールマガジンを配信しているが、仕事につながっている実感がない。続けるべきかどうかも判断できない。
- 顧客データが分散している
同じ会社がCRMに何件も登録されている。名刺管理と請求システムにも同じ顧客がいて、どれが正しいのか誰も分からない。
- 外部の専門家の必要性を社長に説明したい
現場は限界だと分かっている。でも社長は「今の業者に任せておけば大丈夫」。何をどう説明すれば伝わるのかが分からない。
まずは一度、話してみませんか
「何から手をつければいいか分からない」の段階でかまいません。現状をうかがって、優先順位を整理するところからご一緒します。初回のご相談に費用はいただいていません。